昨日の11月15日は忘れもしない(いや、忘れてました。すみません)、私のデビュー作「うなじまで、7秒」が出た日でした。
九年前、2013年のことです。
それから、まあ、今に至るわけですが。
この九年目は、私にとって「絶望と再生」の年でした。
詳しく話すのが難しいのですが、一言で言えば、いたらなさに苦悩しつつ、なにかを掴んだという感じでしょうか。
九年やってきて、初めて見える景色があるものです。
そして、それは、階段ではなく、気がついたら崖の上に立っていたみたいに、ほうぼうからいちどきにやってくる。
雪解けのように。
思いがけない己の作家性にうろたえつつ、ただ素直になっていこうと思っています。
こんなことがあるから、小説を書くってすごいですよね。
また次の一年、どうぞよろしくお願いします。